過疎地域神社活性化への取り組み

御霊神社

令和6年05月13日

通 称  
鎮座地

奈良県五條市霊安寺町2206番地

旧社格 県社
本務兼務の別 本務
氏子数

1,039世帯 2,842人

神職数 1名
宮 司

藤井 利夫

選定理由

第1期での指定神社であるが、成果が出始めてきたところで新型コロナウイルス感染症の影響を受け、3年目の活動に支障をきたした。しかし、コロナ禍の中での活動で新たな展望を見出すことができた。このことは、今後活動を続けてゆく上で大きな収穫であり、宮司本人のやる気もあるので今期もお願いをした。

 

神社の由緒と概要

延暦19年(800年)、桓武天皇勅使葛井王により創建されたと伝わる。御祭神は聖武天皇皇女の井上内親王である。白壁王に嫁ぎ、白壁王が光仁天皇に即位して皇后となった。御子他戸皇太子とともに政権争いに巻き込まれ、陰謀により廃皇后廃太子になって、宇智郡(五條市)に配流された。宝亀6年(775年)4月27日、2人同時に亡くなる。暗殺されたと伝わる。その後、都に天変地異相次ぎ、光仁天皇は井上内親王の墓を2度にわたって改葬した。桓武天皇の世になっても災い多く、葛井王を遣わせて内親王を皇后に復位し、墓を御陵とし、霊安寺と御霊神社を創建して慰霊した。後に霊安寺は廃寺となったが、御霊信仰が宇智郡に広まり、嘉禎4年(1238年)に宮分け(分祀)が始まった。本社を含め23社となり、本社を本宮と呼ぶ。井上内親王、脇社殿に祀る早良親王、他戸親王、丹生川の対岸に鎮座する火雷神とあわせて四所大明神と称され、宇智郡の信仰を集めた。

年間の祭祀祭礼・行事予定

歳旦祭(1月1日)、節分祭(2月節分の日)、初午祭(初午に近い日曜日)、春季例祭(4月第4日曜日)、夏越大祓式(6月最終日曜日)、七夕祭(8月7日に近い日曜日)、重陽節句祭(10月9日)、観月祭(中秋名月の日)、 秋季例祭(10月第4日曜日とその前日)、新嘗祭(11月23日)、神柚授与(冬至の日)、年越大祓式 (12月31日)

活動方針(将来の展望)

「神社は地域の歴史であり、祭は地域の文化である」として、地域コミュニティに関わりの深い神社にしてゆきたい。また、神社は地域の文化財でもあることから、本殿をはじめ所蔵品などできる範囲で公開して、地域住民の文化財への関心を高めてゆきたい。そのためには、神社自らの情報発信を行い、市の観光課や観光協会、文化博物館等との連携をもって、市民や観光客が神社に足を運ぶ機会を増やしてゆきたい。

また、神社を身近なもの、生活に深く関わっているものという認識を高めるため、神社に関する講話の会、参拝ツアー・ウォーキング、大祓式や観月祭など気軽に参列できる祭礼を実施する。

一番大きな行事である秋季例祭に、親子で参加できるような仕組みを整えてゆきたい。

活動計画

1年目

・公式ホームページ、インスタグラムをこまめに更新するなどして、情報発信を多くする。

・祭礼に参列したいと思う内容を企画し、参列者の増加をめざす。

・五条文化博物館と連携して神社見学会や講話の会を開催したり、FM五條の番組で神社に関する話題を取り上げたりして、神社への興味や関心を高める。

2年目

1年目の計画を継続しつつ、

・秋季例祭をはじめ各種祭礼に親子で参加できるような内容を実施する。

・巫女体験会、天平人撮影会など、神社でのイベントを開催する。

・神社の森で、遊んだりゲームをしたり植物観察をしたりする、子供または親子で参加するイベントを開催する。

3年目

2年目の計画を継続しつつ、

・博物館での「御霊神社展」開催。

無形民俗文化財指定 指定なし
備 考 第2期過疎地域神社活性化推進施策【施策1】指定神社(令和3年~令和6年6月末日)
  (令和5年2月現在)

 

この神社のその他の事業