過疎地域神社活性化への取り組み

愛媛県神社庁 久万支部

令和6年05月29日

 

推進拠点

愛媛県神社庁 久万支部

推進拠点鎮座地

愛媛県上浮穴郡久万高原町渋草667

推進拠点

支部長名・宮司名

小野 哲也
支援対象 神社 久万支部内の神社(48社)
支援対象 神社宮司  
選定理由 久万支部は、上浮穴郡久万高原町を管轄区域とする支部であり、本神社庁管内で最も過疎化の進む地域に該当する。同時に本務宮司数も平成年代に半減するなど、神社を取り巻く環境には大変厳しいものがある。一方で、昭和30年代より「久万郷神社総代会」が結成されて活発な総代会活動を展開しており、これを背景として第1期の過疎化対策指定地域として選定するとともに、本庁による特区認定も受けるなど積極的な過疎化対策活動を行って来た地域である。本神社庁としては、第1期において築き上げた地域ネットワーク組織をより強固なものとして定着させる必要性からも、第2期も継続して久万支部を選定することとした。
拠点となる支部・神社概要

久万支部

支部長 小野 哲也

①支部神社数 48社 内本務神社 5社・兼務神社 43社

②支部神職数 7人 内専任神職 4人・兼職

神職 3人

③支部の社会環境

愛媛県上浮穴郡久万高原町は愛媛県中央部に位置し、県都松山市から三坂峠を越えた南の地域で、高知県に流れる仁淀川上流域に位置する。標高1,000メートルを超える四国山地に囲まれた町で、四国では比較的冷涼な気候である。平成22年の国勢調査による本町の人口は9,644人で人口減少、少子高齢化が進行している。加えて男女とも未婚率が増加し、10代、20代の若年層は転出超過が人口減少に拍車をかけていて、平成52年には町内には4,300人まで減少すると予測されている。

本町には神社本庁傘下の神社が48社鎮座していて、もっとも古い神社は熊野神社で飛鳥時代の創建と伝えられている。町民は敬神崇祖の念厚く、昭和30年には久万郷神社総代会が結成され(現愛媛県神社総代会久万支部総代会)、各神社総代が一堂に会し、夏期研修会を開催するなど、研鑽を積むとともに神社の護持運営に努め、たゆまなく次世代への継承に努めてきた。しかしながら、前述した通り少子高齢化の波が押し寄せてきて、限界集落と呼ばれる地域が散見されるようになり、人口減少による自治会の財政困窮などにより神社の管理運営が厳しい状況となってきている。また、情報化社会が進む中で神社に対する信仰も薄れて、恒例祭の取り止めや省略化など日本人としての精神文化の継承が衰退してきている。

支援対象とする神社概要

久万支部内の神社(48社)

支部の氏子数 4,000世帯 7,000人

活動方針(支援予定の内容)

①これまでに支援した内容

・地区別協議会等の結成・開催。(各宮司の管轄する地区毎に協議会を組織し、地域と神社の今後について検討する)

・久万郷神社マップ作製・久万郷神社47社巡り(スタンプラリー)コース。

・祭祀補助員の育成。

②期間中の具体的な支援予定の内容

人的支援の実施。

③目的

・地域間の相互扶助体制の確立を図るため、各地域の協議会の開催を継続してゆく。

・注連縄づくりなど伝統技術の継承などを目的とした地域間交流も促進してゆく。

・久万郷神社巡りスタンプラリーについては、発刊したスタンプ帳を更に情報発信し、松山市を中心とした都市部の人を対象としてスタンプラリー参加者を募り、交流人口の拡大を図る。

・祭祀補助員の育成にあたっては、毎年開催している久万郷神社総代会夏期研修会をその育成の場と捉え、祭祀に関わる研修を行ってゆくとともに、手引書の校正作業を進め、わかり易くかつ祭式に則った祭祀補助員の手引書を作製してゆく。

活動計画

1年目

・地域協議会の開催。

・久万郷神社総代会夏期研修会での祭祀補助員の育成。

・久万郷神社巡りスタンプラリーの情報発信と域外からの参拝者との交流促進。

・注連縄づくりなど伝統技術の継承などを目的とした地域間交流の促進。

2年目

・地域協議会の開催。

・久万郷神社総代会夏期研修会での祭祀補助員の育成。

・久万郷神社巡りスタンプラリーの情報発信と域外からの参拝者との交流促進。

・注連縄づくりなど伝統技術の継承などを目的とした地域間交流の促進。

3年目

・地域協議会の開催。

・久万郷神社総代会夏期研修会での祭祀補助員の育成。

・久万郷神社巡りスタンプラリーの情報発信と域外からの参拝者との交流促進。

・注連縄づくりなど伝統技術の継承などを目的とした地域間交流の促進。

備 考 第2期過疎地域神社活性化推進施策【施策2】推進拠点(令和3年~令和6年6月末日)
  (令和5年2月現在)

 

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