過疎地域神社活性化への取り組み

福島県神社庁 双葉支部

令和6年05月29日

 

推進拠点

福島県神社庁 双葉支部

推進拠点鎮座地

福島県双葉郡楢葉町大字上小塙字宮前32

推進拠点 支部長名・宮司名

宇佐神 正道
支援対象 神社 初発神社
支援対象 神社宮司 田村 友正
選定理由 東日本大震災発生以来、本年3月で満10年の節目の年を迎え、今もなお、原子力災害による帰還困難区域に指定された地域を抱える福島県神社庁双葉支部管内には、多くの神社が取り残され、帰還困難区域内の神社は言うに及ばず、避難指示が解除された地域においても氏子の帰還が進まぬ厳しい状況が続いている。被災神社が直面する諸課題、すなわち氏子が離散している被災神社の復興と後継者の養成、氏神信仰の保持と涵養、伝統神事・芸能・行事の継承等の解決には、対症療法的に解決するべき喫緊対処と、次世代・次々世代をも見据えた長期的施策との両面で対処してゆくことが求められている。こうした中、国営の追悼祈念施設「復興祈念公園」の基本設計が進められていることから、被災神社の神職と氏子とが協力し、復興へ向かう具体的な活動を期待し選定した。
拠点となる支部・神社概要

双葉支部

支部長 宇佐神 正道

①支部神社数 116社 内本務神社 17社・兼務神社 99社

②支部神職数 26人 内専任神職 16人・兼職神職 10人

③支部の社会環境

東日本大震災による原発事故の影響により支部区域の大部分が長期の避難を余儀なくされた。

現在も一部の帰還困難区域では立入りが制限され、故郷へ戻れない人々が多くいる。住民の帰還率は全体で20%、帰還者の多くは高齢者である。商工業の地元再開は30%ほどで大部分の事業者は廃業か地元をはなれ近隣地区で事業を再開している。

原子力災害の特殊な事情により、復興の遅れや住民の帰還が叶わない氏子不在の状況に、支部各社は祭祀の継続や運営が困難な状況にある。

支援対象とする神社概要

初発神社

旧社格 村社

鎮座地 福島県双葉郡浪江町大字北幾世橋字町後87・88番地

氏子数 350世帯 1,500人

神職数 2名

宮司 田村 友正(専任神職)

生年・年齢 昭和21年生まれ 74歳

活動方針(支援予定の内容)

①これまでに支援した内容

 

②期間中の具体的な支援予定の内容

経済的支援の実施。

③目的

東日本大震災原子力災害による氏子の減少による祭祀の継続が困難な状況にあるため、神社の協力団体を立ち上げ、神社組織の再編。また、震災により中断を余儀なくされた伝統芸能(神楽)奉仕者の継承、育成を目的とする。

活動計画

1年目

氏子青年会の立ち上げ、氏子組織の再編。

2年目

協力団体の育成、研修。

伝統芸能の復活。

3年目

構築した神社組織、協力団体と共に神社祭祀の継続。

備 考 第2期過疎地域神社活性化推進施策【施策2】推進拠点(令和3年~令和6年6月末日)
  (令和5年2月現在)

 

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