過疎地域神社活性化への取り組み

熊野神社

令和6年05月10日

通 称  
鎮座地 山形県村山市大字湯野沢2680-1
旧社格 郷社
本務兼務の別 本務
氏子数 380世帯 600人
神職数 2名
宮 司 熊谷 昇
選定理由 氏子数400戸ほどの山間部の鎮守様であるが、その歴史は鎌倉時代の建久年間まで遡る。過疎化・少子高齢化が激しい地域ではあるが、20年に一度の式年大祭は勧請した当時を再現した独自の祭りで、地域住民にとって大事な祭りとなっている。奴や獅子頭など伝統的な行事も多く、後継者の育成や広報活動を行い護持・継承をしてゆきたい。
神社の由緒と概要

建久年間、本村に、紀伊の人三郎なるものが移住し、人民を懐けて終に領主となり地を選んで自ら信ずる所の熊野大神を勧進し祀った。宝殿の棟札(戦後亡失)に承元元戊辰六月建立平朝臣友康、明徳二癸申六月再建平長盛と記載あり。

新庄藩主戸沢候の祈願所にして天和2年4月御宮御再建其の他營繕費及び戸帳等の寄進あり。

享保19年4月10日神祇伯より御宣旨及び祝辞幣帛の贈与あり。安政元年新庄城主戸沢氏御参拝。

明治6年12月郷社に列せらる。

拝殿は17世紀後半の建築、本殿は明治14年の建築にしてともに国有形登録文化財。境内の壮麗にして幽遂なること近郷に稀に見る所なり。

年間の祭祀祭礼・行事予定

若水久美・新年祭・初詣(1月)、おさいとう・神まいり・祈年祭(2~3月)、山菜採り安全祈願祭(5月)、古札焼納祭・大晦日の大祓(12月)

活動方針(将来の展望)

神社における年中行事を確実に実施して地域の拠り所たる神社の役割を果たすとともに、鎮守の森を通した神道の自然観の啓発に努める。

大祭の斎行間隔は10年に1度であり、今後地域の少子高齢化はますます進むと思われる。このため大祭を永続的に継続してゆくための施策を講じる。具体的には後継者確保のために地元小中学校生徒による神賑行事伝承活動を考えている。

活動計画

1年目

・神社及び神賑行事。(奴・鹿子踊・獅子頭の歴史の神賑行事の解説書を発行する)

・上記神賑行事の市無形文化財指定の準備。

・奉賛会組織の検討、準備。

2年目

・地域住民を対象に神社及び神賑行事(奴・鹿子踊・獅子頭)の歴史の研修会を行う。

・上記神賑行事の市無形文化財指定の申請。

・神賑行事の存続方法、特に継承者の確保方法について検討する。

・奉賛会組織の設立。

3年目

・大祭を通じて神社と神賑行事への理解を深める。

・奉賛会組織の運営開始。

・総代会研修会等の開催。

無形民俗文化財指定 指定なし
備 考 第2期過疎地域神社活性化推進施策【施策1】指定神社(令和3年~令和6年6月末日)
  (令和5年2月現在)

 

この神社のその他の事業