過疎地域神社活性化への取り組み

赤城神社

令和6年05月09日

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通 称  
鎮座地 群馬県沼田市利根町老神594番地
旧社格 無格社
本務兼務の別 兼務
氏子数 78世帯 154人
神職数 1名
宮 司 髙橋 建雄
選定理由

当該神社の地域は、群馬県の北部の沼田市の山間部に位置している神社であり、老神地域は、老神温泉がある老神温泉の温泉地域と農村地区が本村地域と相俟って老神の行政区を形成している。その氏神神社が武尊神社として本村地区に鎮座しており、その境外の末社として温泉地域に老神温泉に纏わる神社として鎮座している。

従って温泉地域の赤城神社の祭典等は、老神温泉の観光協会が主体となり、本村地域の武尊神社は氏子が主体となって運営している状況である。赤城神社の一大行事である、大蛇祭や御神湯守の行事は氏子と観光協会・旅館組合・老神区・消防団・子供会・神輿会・女将の会等とが各関係機関と協力体制の下で実施している。現在は大蛇祭である神輿渡御は、毎年担げない実態である。

しかしながら本事業の支援を戴き、活性化を図り衰退している祭典や神賑行事を賑やかにして、更に老神温泉の縁起である御神湯守の神事を大切にして後世に向けて将来もなお賑わいを取り戻して、伝統ある神事を続けてゆきたいものである。

神社の由緒と概要

当神社は、老神地区の氏神「武尊神社」が本村地区に鎮座しており、老神温泉地区に境外の末社「赤城神社」として鎮座している。

創建設立年代は不詳ではっきりしていないが、老神温泉の縁起では、赤城の神(蛇)と二荒山の男体の神が戦場が原で戦い、赤城の神は破れ怪我を癒すために弓で突いたところそこから温泉が湧き出てその温泉で傷を癒して、無事赤城にお帰りになられた。その故事に倣い、温泉の神である赤城の神を祀っている。

当初は、川の渕に石宮を建て神を祀り、その後神社を建てて更に昭和年代に大改修をして、現在の地に祀られている。そのため、5月8日が祭日であり巳の刻に神さまが御神湯に入られるので、注連縄を張って、誰にも入れないように大事にしてきた。そのため、大蛇神輿を担ぎ感謝の意を込めながら各旅館等を渡御している。また、若衆の蛇神輿、子供の蛇神輿も加わっている。御神湯守の儀は、祭典の後、氏子総代、区長、旅館の有志が各旅館に感謝を込めながら、御湯のお清め御神酒と神社に備えた旅館の温泉の湯を注ぐ行事を行っている。

年間の祭祀祭礼・行事予定

正月元旦祭(1月1日)、節分祭(節分の日)、例大祭(5月7日・8日、現在は5月の第2金曜日、土曜日に変更)

活動方針(将来の展望)

過疎地域で、訪れる人が様々であるのでこの地域をより活性化することで、沼田市の利根町地域全体を賑やかにしてゆきたい。

そして祭が衰退しないよう努力してゆきたい。

殊に御神湯守の儀を故事に倣い後世に伝えてゆく原動力としてゆきたい。大蛇祭も多くの人が参加してゆくことで賑わいを取り戻して、祭事等の重要性や伝統性を大切にしてゆきたい。人口減少が著しく、人が少ない地域なので、この祭を軸として利根町や老神地区から他の地域へ出て行ってしまっている現状なので、この祭の日に戻ってきて参加できるよう方法を考えてゆきたい。

活動計画

1年目

先ず祭具や祭器具また関連する装束調度品を整えてゆく。

組織の充実をも検討してゆく。

2年目

祭具や装束の補修など祭に必要な物を調え充実してゆきたい。

3年目

内外からの参加者を増やして継続的に後継者の育成に努めてゆきたい。

無形民俗文化財指定 指定なし
備 考 第2期過疎地域神社活性化推進施策【施策1】指定神社(令和3年~令和6年6月末日)
  (令和5年2月現在)

 

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