過疎地域神社活性化への取り組み

大宮諏訪神社例大祭(おおみやすわじんじゃれいたいさい)

長野県 長野県 北安曇郡小谷村 平成30年~令和2年実施

令和6年04月23日

 

執行日時

8月最終土・日曜日

文化財指定

長野県指定無形民俗文化財

大宮諏訪神社の狂拍子と奴踊り – 信州の文化財 – 財団法人 八十二文化財団

祭礼行事の概要

宵祭・灯籠行列・奉納演芸・神輿渡御行列・奉納芸能(奴踊り・狂拍子・獅子舞・浦安舞)

【御参考】奴踊ーやっこおどりー|小谷村ホームページ

https://www.vill.otari.nagano.jp/www/sp/genre/1000500000039/index.html

活性化の目標

氏子数減少の中、人材及び必要経費を確保し、現在の伝統を維持する。

必需品の確保充実、外部団体との連携・財源の確保。

3年間の活動計画

・1年目

使用不可能だった神具の新調・諸芸能リーダーの育成・活動・練習の奨励。

・2年目

外部団体との連携・式年薙鎌打ち神事の維持のための資金を確保の計画。(お守授与料等)

郷土出身者の調査・名簿作製。

・3年目

関係神社・団体との連携・郷土出身者の調査の充実・寄附依頼の計画・2年目に引続き薙鎌打ち神事の資金確保。

3年間の活動内容

・1年目

諸芸能リーダー育成・依頼・人員確保・四神籏を新調した。 

・2年目

4月

11日(木)新年度総代会 やまつばき

14日(日)午前:清掃作業 評議員 総代会 午後:春祭り評議員 会計監査

28日(日)薙ぎ鎌知る会 参拝:宮司対応

6月

8日(土)山開き:宮司 柴田会長

17日(月)文化財パトロール村小林茂喜先生教育委員会渋谷来社:宮司対応

23日(日)交通安全祈願 大祓式:宮司総代 評議員他

7月

7月より狂拍子 浦安 練習 獅子舞

17日(土)午前:総代会 役場会議室借用 宮司 総代

8月

上、中旬 獅子 狂拍子 浦安 お囃子 奴 奉賛会他芸能練習他会合

4日(日)神社庭掃除(44地区) 宮司正副会長 会計 総代 評議員

13日(火)風祭評議員会 祭相談 宮司 総代 評議員

由緒家太田氏への神輿渡御行列への協力依頼。神輿担手へ支援要請。

24日(土)宵祭り 灯篭行列奉納実施 奉納演芸 宮司 総代 評議員 奉賛会他

25日(日)例大祭 各保存会による諸芸能演芸 宮司 総代評議員 奉賛会 保存会

26日(月)用具整理 事後処理(用具クリーニングに出す)総代

11月

23日(水)秋祭評議員会大麻頒布祭 冬囲 総代評議員

12月

31日(月) 大祓 越年祭 宮司 総代全員

令和2年1月

1日(火)元旦祭 宮司 総代

・3年目

1、奴踊・獅子舞・狂拍子・浦安の舞・鼓笛隊は例祭直前まで練習準備したが、当地方も新型コロナウイルス感染症蔓延のため実施できなかった。神輿渡御も中止となった。

2、奴踊は保存会により奴唄の作歌のみ実施した。

3、例祭は神事のみ斎行し賑い行事は実施できなかった。

4、次年度の式年薙鎌打ち神事のため神職・総代の現地視察を実施し、小倉明神との打合せを行った。

5、薙鎌打ち神事のため、長年神社で行った写真展の写真を集め、日本百名山「雨飾高原二百景」を内外で販売するとともに、募金活動を行った。

6、施設の修繕工事は見積等を取ったが、業者との工事打合せが遅れ、降雪の時期となり次年へ延期した。

3年間の活動終えて

1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。

満足している。

毎年の赤字額とほぼ同額の助成金を戴き援助はありがたかった。

助成を利用してできる限りの奉納芸能の準備を進めていたが、コロナの影響で令和2年の奉納行事が中止縮小となった事は非常に残念だった。

2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。

達成できなかった。

第一の目標とした神事芸能の維持継承について、新型コロナウイルスの影響とはいえ、例祭に芸能が満足に奉納できなかったことに力不足を感じる。

②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。

なし。

③活動成果として増加したものはありましたか。

参拝者数・神社予算。

・その要因について

地元新聞社と連携し、簡単なイベント行事で「九九消寒花」のはなびらの着色を参拝者とともに冬至から立春過ぎまで行った所、参拝者が増加、賽銭が増加した。

④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。

あった。

助成により保存会がやる気を出した。

⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。

老齢化、人口不足のため財政援助には限界があるため。感染症の蔓延により最終年は実施できなかったため成果がはかりにくい面がある。

⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。

今後検討したい。

祭典の人夫は支部内の神職に協力してもらっているが、奉納芸能の人夫には課題がある。

⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。

今後検討したい。

地域外崇敬者の把握とその組織化は希望するところである。

⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。

赤字を埋め、まがりなりにも維持できた。 

⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。

 

3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。

教化活動・広報活動・祭礼行事の活性化・神社関係組織の確立・地域との連携。 

②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。

式年型の神事に対する支援として、その期間中の支援があればと思う。 

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