執行日時
10月27日午前10時~28日午後4時
文化財指定
指定なし
祭礼行事の概要
初日午前に例祭、午後から御旅所まで渡御。氏子による神宝を捧げ持つ神役、若衆による鳳輦、中・高校生等による天平人、小学生以下の子供だんじり随行。夕刻より御旅所宵宮祭、当歳児御神楽を執行。
2日目は初日とほぼ同様の隊列で氏子地域を巡行後、本社に戻って還座祭を執行し終了。
活性化の目標
過去は神社役員と一部の地域住民が参加する秋季例祭であったが、誰もが参加できるようにして、一日を楽しく過ごしたり家族のよき思い出としたりすることができるように考えた。神輿渡御において、小学生以下は子供だんじり、中高生等は天平人、若衆は鳳輦担い手、氏子は神役にと、どの世代の人も参加できるようにしてきた。渡御行列だけでなく、祭りへの参加の仕方は多様である。地域住民はもちろんのこと、市外に出た人たちが例祭日に里帰りして祭りに参加するという状況にしてゆきたい。ゆくゆくは、祭りだけでなく、宮司の講話の会や鎮守の森で遊ぶ会などをはじめとし、日常的に神社に足が向くような取組みも進め、神社と氏子の繋がりを強めてゆきたい。
3年目
昨年、こども神輿を新調し町内巡行を行った。大人の補助を受けながらも地元の小学生たちが神輿を担いで約3キロの道のりを巡行した。「重かったけど楽しかった」という声が多く聞かれ、初めての経験に興奮気味であった。また、このときに関東の大学の留学生も4人参加し、外国人との交流も行うことができた。
今年も、どの世代の人も楽しく参加できるように取組みたい。また、地域住民だけでなく、地域外からも希望者を募り、地域住民との交流を深めたり、神社や祭礼への興味や関心を深められたりするようにしてゆきたい。
秋祭りの時だけでなく日常的に、神社を通じて地域の歴史や文化に触れる機会をつくってゆくことも大切な取組みだと考える。特に若い世代に働きかけ、神社と気軽に接するような取組みを進めてゆきたいと思う。
3年間の活動計画
・1年目
子供だんじりを増やして、子どもの参加人数を増やす。
巫女の体験希望者を募り、祭典奉仕をすることで神社や祭りに興味を持てるようにする。
・2年目
天平人の子供用衣装を製作し、親子で参加できるようにする。
子ども神輿を新調して親子で担ぎ、祭りを楽しんでもらう。
巫女の体験希望者を募り、本社に伝わる神楽の復活や継承に繋げる。
・3年目
配祀神の他戸親王生誕千二百六十年の一年前にあたり、子供向けの取組みを多くして、翌年の祭りに繋げる。
仮称「鎮守の森で遊ぼう」の実施。
子供の天平人、だんじり、子ども神輿等への参加を促進する。
2年目変更あり
近年、杜の中では大きな枝が落ちたり、根が張り出していたりして、子ども達が遊ぶには危険な状態であるため、仮称「鎮守の森で遊ぼう」は当面延期する。
子ども神輿、子ども山車(だんじり)、子ども天平人あるいは親子で天平行列への参加を促進する。来年の、配祀神・他戸親王生誕千二百六十年にむけて、氏子に他戸親王に関心を持ってもらうための取組みを推進する。
3年間の活動内容
・1年目
可動不能となっていた1台の子供だんじりを修理し、計2台の巡行を行った。子ども28名、保護者19名の参加を得た。
高校生・一般参加者合わせて2日間のべ50名による鳳輦渡御・巡行を行った。一般参加者には近隣の市町村からと、遠く関東からの参加者があった。
天平行列には高校生・一般参加者合わせて、2日間のべ43名の参加があった。2組の親子が参加した。
本務・兼務の神社の役員会等で巫女の体験希望者を募ったところ、7名の希望者があり、うち1人が今年の例祭に奉仕した。
2年前に立ち上げた雅楽の会では、会員が3名増えて23名になった。五條市教育委員会の後援を得て、小中学生の会員を募集している。7月と8月の2回、小学生を対象にした五條市のNPO法人主催の会で演奏を披露し、会員募集のチラシを配布した。今のところ小中学生の参加者はない。
神社セミナーを開講して5回開催した。4月は本社春季大祭について解説したのち例祭に参列、6月は大祓式について解説したあと式に参列して茅の輪くぐりを体験した。10月は本社以外の御霊神社の社殿の見学会を行ったり、兼務神社の氏子地域で行われる御仮屋建ての見学、御神楽祭で行われるススキ提灯の御渡りと神楽歌の奉納の様子を見学したりした。また、例祭当日には、全国の祭りの支援活動をしている宮田宣也氏を招いて祭りや神輿を担ぐことに関する講演会を実施した。
・2年目
①巫女の体験希望者を募り、9月より週1回の講習会を実施。2名が秋季例祭に奉仕した。
②雅楽の会に新たに1名参加。秋季例祭には参加できなかったが、新嘗祭で奉仕した。
③神社セミナーを年間5回開催。地域の歴史や神社の由緒などについて見聞を広めた。
④秋季例祭で今年は主に次のことについて取組んだ。
・天平行列に、小学生の参加あるいは親子での参加、また40歳代以上の一般参加者を増やすことに努めた。今年は親子での参加はなかったが、小学生と40歳代以上の参加者があった。
・子ども神輿の巡行を実施した。小学生20名ほどが参加し、ここに補助として外国からの留学生4名が参加。賑やかな町内巡行を行うことができた。
・明日襷代表・宮田宣也氏を招き、昨年に続いて実行委員会、若衆を対象にした講演会を開いた。
・3年目
1、例祭、渡御の実施。
2、広報活動 SNSを使っての情報発信。ホームページのこまめな更新。
3、巫女体験 年間を通じて講習会を実施。御神楽の継承。祭典奉仕。
4、雅楽 雅楽の会への参加呼びかけ。祭典奉仕。
5、神社セミナー 地域の歴史や文化への見聞を広め、神社への関心を深める。
3年間の活動終えて
1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。
満足している。
住民の秋祭りへの関心が高まったやうに感じるから。
2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。
達成できなかった。
新型コロナウイルス感染防止のため活動が制限または停止されたため。
②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。
なし。
③活動成果として増加したものはありましたか。
参拝者数。
・その要因について
広報活動。秋祭りへの一般参加者を増やしたこと。
④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。
あった。
一般参加者、祭礼見学者が増え、斎行の時間が長くなった。費用もかさんだ。
⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。
わからない。
軌道に乗ったように思えたが、コロナ禍により活動が縮小され意欲がすぼんだ。
⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。
できない。
祭礼日が同じであるため、協力できない。
⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。
できた。
実行委員会を通して支援してくれる団体が増えた。
⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。
秋祭りに対する住民の関心が高まったように思う。
⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。
一般参加者を増やしたことによる経費や時間が増大してしまった。
3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。
教化活動・広報活動・地域との連携。
・具体的な計画
SNSの活用頻度を上げる。
セミナー、ウォークなどの開催。
②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。
本庁の刊行物などは引き続き無料で配布願いたい。