執行日時
1年目 新嘗祭11月25日 例祭4月21日
文化財指定
指定なし
祭礼行事の概要
1年目 祭祀規程による例大祭
活性化の目標
少子高齢化が著しく祭礼行事も神社単独では限界があり、地域ぐるみの相互扶助体制の構築と時代を担う子供達の教化育成を主眼に取組む。
3年目追記
基本目標〔少子高齢化が著しく祭礼行事も神社単独では限界があり、地域ぐるみの相互扶助体制の構築と時代を担う子供達の教化育成を主眼に取組む。〕の下、1・2年目は計画通り実施、遂行したが3年目は1・2年目の推進支援と継続及びその他、地域の伝統行事の支援を計画し、衰退しつつある地域の夏祭りの奉納行事:盆踊りの支援と開催継続を目標とした。
3年間の活動計画
・1年目
〔祭礼舞奉納〕少子化により今まで祭礼行事として奉仕していた神社では該当の女児が少子化で不在となり行事が中断・消滅の恐れがあり、地域で行事の奉仕ができる体制を構築する。
・2年目
(他の神社の他の祭礼行事)
・3年目
1年目・2年目の推進支援と継続。その他、地域の伝統行事の支援。
2年目変更
当初〔1年目・2年目の推進支援と継続。その他、地域の伝統行事の支援。〕を目標としたが、当地域の神社で子供たちが主体で奉納する伝統行事〔丹生神社茶わん祭りの一行事、乎彌神社太皷踊り〕(県無形民俗文化財)が各保存会で少子高齢化・人口減少等により令和2年度は中止となり、また衰退しつつある地域の神社の夏祭りに子供から大人たちで奉納される盆踊り及び1、2年目の推進支援とした。
3年間の活動内容
・1年目
北野神社において氏子子弟の適齢の女児(小学5年生)と指導者(宮司夫人)を養成するために支部内の舞指導者に浦安の舞、豊栄の舞を指導して戴き、平成30年11月新嘗祭と平成31年4月の例祭に同神社で初めての舞を奉納した。また少子化のため適齢女児が不在また指導者辞任となった鉛練比古神社(本回答者、宮司岡山光春)の平成31年4月に豊栄の舞を奉納してもらった。また令和元年8月の野神大祭にも浦安の舞を奉納してもらう予定。地区内の舞奉納のない神社でも令和元年11月の新嘗祭に奉納を検討中。※まち・ひと・しごと創生総合戦略を参考とし、PDCAサイクルでの運用を目指す。
・2年目
祭祀舞奉納(豊栄の舞、浦安の舞)
1年目の同児女により、北野神社及び該当女児がいなくなった鉛練比古神社で例祭等に豊栄の舞、浦安の舞を奉納してもらった。また当地区内の他の神社(東野八幡神社)からも新嘗祭に奉納要請があり、11月に浦安の舞を奉納した。
・3年目
指定3年目の事業について地域内の神職・総代と会議を持ち、1・2年目の推進支援と継続及び夏祭りの奉納行事を支援することとしたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い学校の休校や祭礼行事での蔓延防止対応のため地域の各神社が自治会の自粛対応により(祭祀は実施されたが)計画した奉納行事はすべて中止となり、活動が中断した。
3年間の活動終えて
1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。
満足していない。
3年目の活動ができなかったこと。また外部団体への働き掛け・協調が不充分であった。(長浜市も地域の祭りの伝統芸能を残す施策を進めており協調不足であったと考える)
2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。
達成できなかった。
3年目の活動ができなかったこと。1・2年目に実施した事業の定着、フォローが必要。
②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。
なし。
③活動成果として増加したものはありましたか。
特になし。
・その要因について
神宮大麻の頒布数では過疎高齢化により世帯数の減少は激しいゆえ、増体までゆかないが、減体数も少なく当地を離れた子供たちの分まで受けて戴き信仰が篤い土地柄であることが改めて認識させられた。
④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。
あった。
小学校の女児が奉仕する祭祀舞が神社の氏子でなく他地域の女児であっても受け入れられる素地ができた。
⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。
わからない。
過疎化は進行しており、更にもっと別の対応・対策が必要になるのではとの危惧がある。この点においては第2期の施策1の指定神社対応で1社1社解決してゆくことで明確にできると考える。
⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。
できた。
今回の計画推進に関わった神社や神職・関係者は支援を理解、大変協力的であった。
⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。
今後検討したい。
当指定地域の市の行政機関も地域の伝統文化を継続・保護する施策を模索しているが、協力体制が不充分であった。
⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。
他社の祭礼行事に他社・他人が入り込むことはなかなか難しいことであるが、今回の本庁施策で地域共同体でということが大きな旗印となり、今回推進した事業については地域関係者の協力体制が構築できたこと。
⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。
当地域は過疎化が著しく神社の中断している伝統の祭礼行事もあり、当地神社の祭り保存会で催行を検討されているが、神社や氏子崇敬者の人的・費用面や神社氏子地区の事情などで多くの問題があり範囲も大きく、単に共同組織化・協力体制といっても1社1社の行事のため、一朝一夕の解決は難しいものがあった。今回の活動では対応できなかったが、引続き地元の意見集約を待って協力したい。
3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。
教化活動・神社関係組織の確立・地域との連携。
・具体的な計画
当地域の各社とも祭祀は厳修されているが、少子高齢化による過疎化は進行することが目に見えている。このことにより付随する祭礼行事等が縮小・中断され、神社神道の信仰離れが起きないよう特に若者・子供たちの教化活動や当地域を包括する行政や教育機関とも連携する方策を考えたい。
②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。
当地区の総代会(21社、神職も同席)は組織されているが、過疎地域神社活性化という命題に危機感・責務を持って事に当たる今回のような地域共同体組織を継続してゆくことは過疎に直面している地域には意識改革においても重要なことと考える。