過疎地域神社活性化への取り組み

例祭(浦安の舞)

鳥取県 鳥取県神社庁日野支部 平成30年~令和2年実施

令和6年05月07日

 

執行日時

 

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 3社

祭礼行事紹介のホームページ有 3社

祭礼行事の概要

 

活性化の目標

「浦安の舞」奉納の普及→支部内全神社での奉納をできるようにする。

活性化に繋がることを期待して、「浦安の舞全社奉納」を目標に管内宮司・総代に呼びかけ推進を図った。以前より続いている神社の奉納舞を実行されたが、新規は少なかった。今後は指導者の育成と舞手の協力体制を進めて一社でも多く奉納を目指し、伝統を受け継ぎたい。

3年間の活動計画

・1年目

神社を取巻く地域の現状把握のためにアンケート調査実施。そこから活性化に繋がる施策として浦安の舞の普及に取組むことを決定し、装束等を委員会で揃え貸し出しができるようにした。

・2年目

決定した施策の実践に努める。

・3年目

取組みの結果をまとめる。施策の定着化を進めるとともに、課題の解決に向けて努力する。

3年間の活動内容

・1年目

支部全神社で「浦安の舞」の奉納ができるよう助成金で舞の装束等を揃え(4組)誰でも必要な時に使えるようにした。

・2年目

○推進委員会開催。

○「浦安の舞」研修会開催。

○神社本庁よりの教化資材活用。

○調査。(浦安の舞の実施状況)

○浦安の舞の装束貸し出し。

○浦安の舞に必要な物品及び収納箪笥購入。

○県内外の研修会参加者への助成。(浦安の舞の研修)

○啓発チラシ作製。

【令和元年6月26日(水)第1回推進委員会】

1、平成30年度の報告。

2、令和元年度の活動について。

計画を推進(実践)することを申合せた。

【令和元年7月4日(木)日野支部総会】

『浦安の舞』の装束貸し出しについて文書で通知。

研修会参加への呼びかけ。

令和元年8月3日・於 広島県神社庁 2名参加。

令和元年8月10日・於 鳥取県まなびタウンとうはく 2名参加。

【令和元年9月神社本庁より教化資材無償提供】

役員会・研修会の参加者等に配布。

【令和元年9月29日(日)「浦安の舞」研修会開催】

於 野上荘神社

対象 神職とその家族並びに指導者を目指す人

趣旨 「浦安の舞」の修得と親睦を図る 12名参加

感想 昼食をとりながらの懇親会では、初めて踊ったがとても楽しかった、手順を確認することができてよかった、なかなか難しくて覚えられない等の感想があった。次年度も機会を捉えて開催したいと思う。

【令和元年10月神社本庁より家庭祭祀啓発チラシ無償提供】

委員会の名称を入れて支部内全戸配布。

【令和元年11月20日(水)第2回推進委員会】

今年度の奉舞の状況調査。

・3年目

本年度は新型コロナウイルス感染症防止のため、獅子舞の練習も、六保祭の祭事も神事だけとなり、発表の機会を持つことができなかった。

子供獅子舞保存会では、ただ中止するのではなく、子供達に伝統芸能を継承する気持ちを持ってもらいたいと、中学生は作文、小学生、保育園児には塗り絵を作製してもらい、祭当日には境内に展示することにした。

当初は42人の予定であったが、口コミで地域内に広がり、大人の方も塗り絵やちぎり絵などで参加して下さり、約100点奉納することができ感謝であった。

当日は塗り絵を奉納した子供達が両親や祖父母と連れ立って参拝に訪れ、どこに自分の絵が飾られているのか、楽しそうに探す姿が微笑ましかった。

3年間の活動終えて

1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。

満足していない。

過疎の問題は深刻、子供がいないこともあるが人口減少に伴い、神社費の負担感が大きくなり、新たな取組みに消極的であり、普及に時間がかかる。特に3年目はコロナ禍で思うように事業ができなかった。

2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。

達成できなかった。

新たに取組んだり、復活される神社を期待したが僅かであった。

②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。

あった。

目標は変更ないが、人が集まることを避けるため活動内容を変更し、実態調査を実施。

③活動成果として増加したものはありましたか。

神社予算。

・その要因について

新しく浦安の舞を奉納したことで次年度より予算が組まれた神社あり。

④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。

あった。

新規で浦安の舞を奉納され継続されている。

⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。

過疎化が進む中、神社の経費が縮小傾向にあり、それぞれ現状維持が精一杯。

⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。

できた。

地域によるが、指導者の協力により近隣神社での奉納ができた。

⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。

できない。

慣例がない。

⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。

当委員会で装束を揃えたことにより装束の心配がなくなった。

⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。

浦安の舞についてもっと知って貰える機会を設ける。神職の気持ちが大事。

3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。

祭礼行事の活性化・周辺神職との協力。

・具体的な計画

具体的な計画はないが、舞の修得・指導者の育成が図れる研修会を望む。

②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。

支部全体の取組みとして、今後も相互に助合いながら継続できる体制の確立。

 

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