過疎地域神社活性化への取り組み

大元神楽(おおもとかぐら)

島根県 島根県神社庁邑智支部(大元神楽伝承保存会) 平成30年~令和2年実施

令和6年05月07日

 

執行日時

1 八幡宮(邑智郡川本町湯谷) 10月21日 17時

2 八幡宮(江津市桜江町市山) 11月17日 17時

文化財指定

1・2 国指定重要無形民俗文化財

https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/302/116

祭礼行事の概要

【御参考HP】大元神楽ーおおもとかぐらー|邑智郡大元神楽伝承保存会ホームページ

https://www.omoto-kagura.com/

活性化の目標

1・2 指定期間を通じて、大元神楽への気運を醸成し、次期開催を成功させる。

邑智郡大元神楽伝承保存会 大元神楽伝承保存会の区域内での現地公開を支援し、地域伝統文化の継承に努める。

3年間の活動計画

・1年目

大元神楽の開催。

・2年目

長押張、天蓋飾等の作成手法の伝承。(次期開催のため)

・3年目

長押張、天蓋飾等の作成手法の伝承。(次期開催のため)

3年間の活動内容

・1年目

1・2 7年(6年)に1度の大元神楽を開催し、地域内外に伝統芸能のすばらしさを発信した。

邑智郡大元神楽伝承保存会 託綱の作成研修会を実施。(10月28日桜江町市山八幡宮)

・2年目

○椙尾八幡宮

・大元神楽執行に当たり、神楽舞を担当する神楽団への謝儀。(30,000円)

・大元神楽は広範な資材を要するため、楽屋用のテントを設置した。(20,000円)

・多くの参拝者が予想されるため、臨時の駐車場を設置した。(15,000円)

・神職数も多くなるため、控所を借上げた。(25,000円)

・特殊な切り飾りが必要なため、その経費に充てた。(5,000円)

○桜井太詔刀命神社

・従来神楽舞で使用していた煙幕は着火式のため、火光等の心配がある。このため機械式の物に変更し、整備した。(62,690円)

・大元神楽は広範な資材を要するため、楽屋用のテントを購入した。(26,940円)

○八幡宮

・大元神楽の演目を解説した「鑑賞の手引」を作製した。(200部・60,000円)

・大元神楽は広範な資材を要するため、楽屋用テントと照明を設置した。(20,000円)

・大元神楽開催のPR用ポスターを作製し、住民への周知に努めた。(100部・20,000円)

○邑智郡大元神楽伝承保存会

・大元神楽で使用する幣類(一束幣、荒神幣、御先幣、奉幣等)の資料集を作成するため、資の収集を行った。(20,000円)

・事業推進費として、振込手数料を計上した。(660円)

・3年目

○邑智支部

・事業推進方針

国指定重要無形民俗文化財である「大元神楽」の伝承を中心に、地域における祭事全般の活性化を図る。

・基本的事項

大元神楽は、通常の例祭、大祭とは異なり数年に1度の開催であるため、多くの経費、出役が必要となり、神社、神職のみならず多くの氏子の参画がなければ開催ができない。

一方で、大元神楽の伝承については、氏子の減少、高齢化により、技術の伝承などに多くの課題がある。

こうした背景を踏まえ、本事業を活用して祭事の円滑な運営や幅広い周知に取組み、氏子や地域と神社の良好な関係を構築し、ひいては地域の活性化にも寄与する。

・具体的な計画

今年度の大元神楽は、9月21日に邑南町田所の八幡神社、10月10日の邑南町中野の賀茂神社、11月14日の桜江町小田の八幡宮が予定されていたが、昨今のコロナウイルス対策で邑南町田所及び桜江町小田での大元神楽は延期または中止することとなり、今年度実施するのは邑南町中野の賀茂神社の1社となった。事業費については会場の桟敷掛け、託綱、山の俵等の作製経費に充当した。

3年間の活動終えて

1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。

○邑智支部

満足していない。

昨今のコロナ禍で、大元神楽の開催を中止または延期した地域は次回の開催まで相当時間が経過し、技術継承が厳しくなる可能性がある。

2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。

○邑智支部

達成できた。

②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。

○邑智支部

なし。

③活動成果として増加したものはありましたか。

○邑智支部

神社予算。

・その要因について

氏子数の減少により、神社経費が逼迫するなか、大元神楽開催経費の一助となった。

④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。

○邑智支部

あった。

昨今のコロナ禍により、予定通り大元神楽が開催できなかった。

⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。

○邑智支部

わからない。

⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。

○邑智支部

⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。

○邑智支部

⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。

○邑智支部

⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。

○邑智支部

神事以外で支援組織(稲わら栽培、稲細工作成等)が必要。

3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。

○邑智支部

地域との連携。

②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。

○邑智支部

この祭事は各地域で伝承されてゆくので、今後も支援をお願いしたい。

 

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