執行日時
12月30日 10時
文化財指定
指定なし
祭礼行事の概要
境内の参道に茅の輪設置(直径2m程度)、式の後にくぐる。
活性化の目標
神社の特色の発信、恒例祭典の厳修。
2年目記入
①鹿島神宮の御分社の内、県内で最も遠い鎮座地にあたることの広報。
②同、当社の特色ある御朱印の授与。
③恒例祭典、特に本務社における神幸祭の再興。
3年目変更あり
昨年は3点の目標を策定。①・②としては、鹿島神宮の御分社中、県内で最も遠い場所に鎮座や、同様のしおり・御朱印の授与をすることで、特色ある神社として発信を行った。
③の目標であった本務社の例祭における神幸祭の再興は、新型コロナウイルスの影響から、宮司のみでの祭典斎行となり、他の行事等は準備の段階からすべて止むなく中止となった。指定3年の間に氏子数は15戸の減少となった。今後、増加の見込みは非常に厳しい。
感染の収束後、これまでのお祭りはやらなくてもよしとなり、元に戻るか心配がある。
3年間の活動計画
・1年目
広報資材の作製(しおり、幟旗、朱印等)、祭典の活性化。
・2年目
祭典の活性化。
2年目変更あり
①兼務社の屋台並びに、氏子区域の国登録有形文化財(旧小学校校舎)の広報。
②町内鎮座の41神社を巡る「開運神社めぐり」企画による町神社全体の活性化。
③当初計画の兼務社・吉田神社の鳥居再建行事は取止め。(発注していた石材店主の急逝により、計画を変更することとなった。)
・3年目
検討中。
2年目変更あり。
①本務社の例祭での神幸祭の再興。
②町内に鎮座の41社と連携した開運神社めぐりの継続事業の実施。
3年間の活動内容
・1年目
幟旗(鹿島神宮御分社県内最遠、町の天然記念物の御神木)の掲揚、茅の輪の設置。
・2年目
(1)鹿嶋神社
・御朱印とともに授与するべく、参拝御礼葉書を作製した。
・昭和50年代、境内にて町天然記念物・だき灯籠の杉等を題材に吟詠会が開催された。その折に奉納された献句の栞を復刻作製した。
(2)吉田神社
・日本武尊を奉祀する神社は町内に2社ある。これらのこと等を周知するべく、幟旗を作製し神社の近隣に掲揚した。
・日本武尊の由緒等を記した冊子を氏子に配布し、御祭神の理解に努めた。
(3)十二所神社・八龍神社
・両社が鎮座する上岡地区の歴史と、神社由緒・お祭伝承館等の内容の栞を作製。また、松尾芭蕉の句碑は町内2ヶ所にあり、そのうちの1基が八龍神社の境内に建立に付、周知の栞を作製した。尚、栞2種は国の登録有形文化財の旧上岡小学校校舎(町外からの見学多数あり)に設置した。
・明年の例祭には、5年に1度の両社の神幸祭を斎行予定であるが、本年の例祭にてより周知を図るべく、五色の幟旗を作製した。
(4)開運神社めぐりの企画・実施
本施策の指定4社に限らず、大子町内の神社の全てが氏子の減少等厳しい状況にある。そこで大子町氏子総代会との協力のもと、令和の御代を奉祝し町内41社の更なる活性化を図るべく、平成31年8月より「開運神社めぐり」を実施した。
具体的には、神社まっぷ(平成24年作製)を改訂し、神社めぐり台紙・スタンプとともに各神社に設置。またポスターの掲示と幟旗を掲揚し周知を図り、町民・観光客等に神社参拝を勧奨している。
尚、神社まっぷ、神社めぐり台紙については、町観光協会、道の駅大子、周辺の宿泊施設に備え置きを依頼した。
・3年目
指定最終年であった令和2年は、年初から新型コロナウイルスの感染が拡大し、4月16日~5月25日には全国に緊急事態宣言が発令された。
指定地域4社の例祭は、3月末から4月中旬に斎行されることになっていたが、この影響から、中止或いは規模縮小を余儀なくされた。その他、令和2年中の他の祭典にあっては、氏子と相談の上、規模等を縮小しての斎行や、中止となった。
尚、中心神社である鹿嶋神社では、今回の施策指定を受けたことから、氏子の気運も盛り上がり、何十年ぶりの神幸祭をと考えていたが、すべて中止となってしまった。
指定4社に限らず、町内に鎮座する41神社は氏子の減少等非常に厳しい状況にある。そこで、観光客等に神社の周知を図ることで、41神社のより活性化を図る事業「大子開運神社めぐり」(各神社を参拝しスタンプを集める事業)を、令和元年8月から大子町氏子総代会との協力のもと展開した。1年が経過した頃から全神社を参拝の方が出てきたことから、全社を制覇の方には記念品等を授与するべく、周知のポスターや既存の資材を改定作成することでより周知を図った。令和3年4月現在、23名の報告があった。記念品は、業者より購入の小型絵馬にスタンプ押印等で対応した。
3年間の活動終えて
1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。
満足していない。
1年目は、これまでにない施策を行ったことで、それなりの成果があったと思われるが、2年・3年目は新型コロナウイルスの影響にて思うように実施できなかった。
2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。
達成できなかった。
新型コロナウイルスの影響に尽きる。
②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。
あった。
新型コロナウイルスの影響に尽きる。
③活動成果として増加したものはありましたか。
参拝者数。
・その要因について
御朱印の授与や、町総代会の事業「開運神社めぐり」によるところが大と思われる。
④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。
あった。
活性化というよりも、氏子数が減少となったことから、これまで実施の小祭や末社のお祭りを斎行しなくなった。
⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。
わからない。
新型コロナウイルスの影響から恒例祭典を縮小等して斎行や中止となったが、感染が終息した後も、それが当たり前になってしまうのではないか。活性化以上に危惧される。
⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。
今後検討したい。
今後、神幸祭が斎行される時期がきたなら検討したい。
⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。
できない。
総代を始め氏子も高齢化となり、また若者も殆どいないことから、老人の一人暮らしが多くなり、神社の世話人ができないなどの理由から氏子を脱退する者も多くなり、組織の結成どころではない。
⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。
特色ある神社として、鹿島神宮の御分社の中で、県内では最遠に鎮座の神社と周知を図るべく、ご朱印にその旨の押印や、のぼり旗にて発信をした。
⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。
過疎に少子・高齢化が相俟って、指定3年の間にも、氏子数の減少には歯止めが掛からず、何とも致し方ない状況である。氏子数は、平成30年例祭時4社併せて177戸→令和2年例祭時162戸となり15戸の減少となった。
3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。
町総代会の企画「開運神社めぐり」をより活用し、奉務神社に限らず、町内41神社の活性化を行う。
②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。