執行日時
7月30日
文化財指定
指定なし
祭礼行事の概要
氏子崇敬者らによる登拝・参拝と宵宮祭での奉納行事
活性化の目標
神社振興を通して新たに内部組織を再編し、地域の外部力を活用する中で地域、地区の活性化に寄与してゆく。
3年間の活動計画
・1年目
地元地域諸団体への協力支援を要請。教化広報づくりの推進。
2年目記入
行政や地域諸団体へ協力・支援を要望し、また社報や社頭での教化、広く地域への広報活動を積極的に進める。
・2年目
外部力の活用と育成、教化・広報活動の推進。
2年目記入
社報やHPなど幅広い教化・広報活動を通して、地域内外の外部力を活用・育成してゆく。その中で今に相応しい祭礼行事の在り方を図り、更なる祭礼の復興を目指す。
・3年目
神社組織の再編による祭礼の復興。
2年目記入
祭礼行事の復興を基盤にのせ、氏子崇敬者らによる運営を図り、教化広報活動を推進強化させ、「鎮守の森」の活用や富士信仰への関心を高めさせるなど、当社の活動が近隣神社・地域に波及されるよう企図・実践してゆく。
3年間の活動内容
・1年目
社頭また地域における教化活動・協力体制構築の推進。
・2年目
1年目において地域(行政・諸団体等)との相互理解、協力要請を踏まえ、また3年目の成果・定着度を期待し、当年度において次のように実践した。
(1)祭祀の厳修と祭礼行事の復興
・小規模神社の現状により、近隣の神社へ相互扶助を呼びかけ、神社奉仕者の助勢、また奉務神社の総代らと臨時の合同祭典を実施するなど、相互扶助体制の構築を図った。
・祭礼行事として崇敬者らによる「鎮守の森」のミニコンサートを実施し、和楽器の演奏奉納を開催した。それにより、従来からの祭礼の形(地元富士山)の登拝行事が氏子によってみられるようになった。
(2)地域内外への教化・広報の推進、強化
・以前から発行されている社報とともに、ホームページを開設し、また、増加する参拝者への社頭教化など、総合的な教化活動に取組み、地域に当社の神社活動や地域活性化への姿勢をアピールすることができた。
・地域の商店や諸施設へ広報活動(ポスター、看板など)で協力・支援を要請し、その定着化が図られてきた。
(3)地域外部力の活用・育成と神社組織の再編
・無償・有償により、神社やその周辺の環境美化・整備に奉仕する人材を育成。
(4)「安房支部神社調査委員会」における神社調査活動のとりまとめと記録。
・3年目
○祭祀の厳修と祭礼復興に向けての取組み~協力体制の構築~
・祭祀・祭礼奉仕者の確保・育成・祭礼執行の企画、呼びかけ。
・諸祭典(恒例)の斎行。
・合同祭(臨時祭)の斎行。
・近隣神社との相互扶助。
○教化・広報活動の広がり~社頭から地域へ~
・市、地域諸団体へ協力支援を要請(要望書の提出)。
・氏子崇敬者らへの教化・広報、社頭活動。
○外部力の活用と育成~神社組織の再編~
・祭祀・祭礼における相互扶助。
・神社支援組織の設置活動。
・地域諸団体との連携協力。
・鎮守の杜の再発見と活用。
○富士講系浅間神社との交流・教化~信仰文化の継承~
○「安房支部神社調査委員会」による支部実態調査の報告。
3年間の活動終えて
1、3年間の活動全般について
①3年間の活動について満足していますか。
満足していない。
3年目において「コロナ禍」による自粛・自制の期間が長期にわたり活動が制限されたこと。
2、活動計画とその成果について
①最終的な目標は達成できましたか。
達成できなかった。
当初の段階で情報の収集や事業への認識が不足していた。
②1年目に立てた活動計画に変更はありましたか。
あった。
地域(地区)において協力的な対応が見られなかったため。
③活動成果として増加したものはありましたか。
参拝者数・協力者数。
・その要因について
祭祀舞関係者・雅楽会会員関係者の協力支援による。
④祭礼行事の活性化について、3年間の活動を通して祭礼行事の斎行に変化はありましたか。
参拝者数・協力者数・神社予算。
・その要因について
社頭教化の進展、対外的な発信。(社報の発行、地域誌による応援)
⑤3年間の活動を通して、祭礼行事の継承・復興に向けて、今後の目途は立ちましたか。
立った。
⑥支部内や近隣神社との協力体制の構築はできましたか。
今後検討したい。
支部内における協力体制は余り得られなかった。今後の課題となろう。
⑦指定地域神社間の神社役員・総代・氏子崇敬者の共同組織の結成、神職以外の関係者または外部団体との連携等他団体との協力体制の構築はできましたか。
できた。
実質的な神社役員が得られ、崇敬会も組織化されつつある。その他外部団体とも連携が期待できる。
⑧その他3年間の成果があれば記載して下さい。
郷土資料館にて富士信仰の企画展が開かれたこと。外部団体が主催し、一般市民が関心を持って参観したことは、市民の文化的関心を高め市民文化遺産を継承させたことになる。
⑨3年間の反省点や改善点があれば記載して下さい。
氏子地域への教化・広報を一層進め、将来氏子・総代組織を確立すること。
3、今後の展望及び計画について
①指定期間終了後の活動について力を入れてゆきたいことはありますか。
祭礼行事の活性化・神社関係組織の確立・地域との連携・周辺神職との協力。
・具体的な計画
今後の「コロナ禍」の状況を見て、地域における一般住民及び神社関係者を対象に「講話会」を開催したい。
「不活動神社」状態の神社が地域に見られる。そのためにも地区の神社関係者が情報を共有し、支援体制づくりを急がなければならない。
②指定期間終了後の体制について要望することがあれば記載して下さい。
この度の「過疎地域神社活性化推進施策」事業は、単に神社振興を図るものではなく、地域諸団体(行政を含む)と連携・推進してゆくことにあると考える。それには、神社側にも地域の側にも相互に認識が足らず、更に理解し合う場面があってよい。当活動の1~2年目において、地域側の姿勢にそのことを強く感じた。神社側も研修等においてそれらを視野に置いて取組む必要がある。