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神社本庁

伝統文化こども教室を活用しての父母の育成〈伝統文化子供の地域への定着〉

愛媛県 湊三嶋大明神社 平成21年~24年実施

令和2年03月14日

 

                 (浦安の舞)

実施状況の詳細

役員会、神社総代合同会議にて、昭和30年後半まで奉納されていた神楽の復興計画を議案提議し、満場一致にて復興の一歩をふみだす。趣意書を作成し復興にかかる資金集めへと進む、宮司、責任役員1名、総代会長の3名で諸役を担うことと決定。寄付金集めは各町の総代が還暦記念に寄付金を募り、100万円の奉賛金が集まる。ここで湊山城神楽保存会の結成となる、総代会長を神楽保存会長とする。地域よりメンバーの募集を募り小学生5人によるスタートとなる、3年生、4年生、5年生、6年生2人の巫女が地域の最も大きな新興団地より選出された。これは、たいへん意外なことであった。私にとっては嬉しい極みであった。ひとえにこの地域の副総代会長の尽力によるものである。その後夏休み初日保護者、子供たち、神社役員で神楽保存会復興祭斎行、30歳代前半の母親達の神社での初めての体験であった。この体験が元で母親たちが神社の大きなマンパワーとなるのである。ここまでが、第11期神社振興対策教化モデル神社の事業としての成果であった。第12期に於いては、「湊山城神楽保存会」伝統文化こども教室が地域への定着が出来るかが正念場の3年間と思い取り組んだ。活動を始めて4年目になる、第12期1年目秋季例大祭(11月6日)にて神社にて七人舞による「浦安の舞」奉納。また各町御旅所(10町)おいて五人舞にて「浦安の舞」の奉納、該当する町の子供を優先的に選抜し舞わせた。祭礼時神社に来られない地域の人達が「あの舞よる子、私の家の近所よ!優香ちゃんよ」などと大きな声で話している姿があちこちで見受けられた。母親たちは嬉しそうな表情であった。多くの人達から好評を得た。今年度は校区公民館主事よりの「高浜校区文化祭」に出演依頼があった。文化祭への出演も回を重ね地域では認知されつつあると確信する。また、地域の介護老人施設など老人施設への慰問活動を行い「湊山鈴神楽」「浦安の舞」を披露した。地域の施設からは感謝され、学校長から表彰され子供たちは冬休みも練習をするほど、充実してきた。尚、愛媛県神社庁主催の夏2日間、春2日間の「祭祀舞研修会」に参加し神社庁祭祀舞講師より指導を受けている。保護者である母親達も先輩母親が後輩の母親に活動の指導を行い、よりお母さんパワーの人数が増している。年末の大麻頒布活動にも新人の母親たちが参加されていた。現在の在籍会員は18名(小学3年生から中学3年生)、OB会員2名(高校生1年、2年生)で運営。

経費

1年目 装束、ほか、    136,000円〈伝統文化子供教室よりの補助金による〉

2年目 装束、ほか、    199,775円〈伝統文化子供教室よりの補助金による〉

3年目 研修会費用、      35,000円 (神楽保存会より)

成果

例大祭時の各町神輿御旅所での神楽奉納、文化祭への参加、老人施設への慰問神楽により神楽保存会、神社の認知度が高まり地域への定着しつつあると判断する。また、学校長よりの表彰が子供たちの励みになっていると思われる。総代会を巻き込んだ立ち上げのため、総代会にも成功の達成感が役員に感じられる。各保護者達も含めて、御旅所での神楽は大成功のようである。こどもたちの母親たちが、3年目に年末、神宮大麻頒布を自発的に新興住宅団地にて奉仕依頼年末には同世代、青年家庭への大麻頒布を継続し新人母親にも大麻、神棚を設けることの意義など、話し合いをしている。この母親達の大麻頒布活動が大麻頒布自然減を充分補っている現状である。この母親達が敬神婦人会・青年婦人の会の輪を広げ、父親の中から神社総代が新興住宅団地より選出された。

問題点、反省点並びに改善案

今度の政権により「伝統文化こども教室」の事業が予算の仕訳により廃止されたこと。

同種の計画を持つ神社へのアドバイス

子供の活動年数であるが、年齢制限も必要かと思われる、より多くの体験者、理解者を得るためには必要かも?しかし神楽保存会としては、より習熟した子供たちのほうが良いのだが難しいところである。資金面であるが銀行等で伝統文化事業に補助金として援助しているケースがある。また文化財団等(〈財〉冲永文化振興財団等)も援助金を出している。一定の必要事項があるが。

 

この神社のその他の事業

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