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神社本庁

地域教育・次世代継承新規追加事業:出張型神道講座「舩木神主の出前出張講座」実施

富山県 新川神社 平成21年~24年実施

令和2年03月13日

      (施設訪問)                (紙芝居)

実施状況の詳細

  • 氏子総代、兼務社総代、町内会長に案内文章を年1回送付。神職が無料奉仕で各町内会行事や、各種団体の奉仕依頼を受け、先方の要望、観客に合わせた神道講話をし、地域教育・青少年教化に資する事を目標として実施してきた。
  • 依頼があったのは長寿会の月例会の1コマとして神道の話、町内の新年会で子供向けに日本神話の紙芝居、ライオンズクラブの施設慰問の出し物としての日本神話紙芝居、小学生の地域学習の一環で、神社の話の中で御祭神説明に日本神話の紙芝居、町内会総会の後の講演などであった。日本神話の紙芝居が好評であった。

経費

日本神話紙芝居作製費
B2版紙芝居拡大コピー代 1枚900円 糊付き画材ボード 1枚 1,000円
10画面で2万円〜3万円

成果

  • デジタルメディアコンテンツ百花繚乱の現代にあって、時代に逆行するかのごとく超古典的伝達手段である「語り部」直系の「紙芝居」は逆に新鮮なメディアとして受け止められている。時間や場所など色々な環境に対応でき、聞いている聴取と生の交流が出来る意義は大きい。
  • とあるモーニングセミナーで神道講話を行った後に、そのセミナーの聴講者が「もっと神道の事を勉強したいので簡単な勉強会を開いてくれないか」と依頼され、平成22年2月より毎月1回、午後7時〜9時まで「古事記」の素読会を開催、今日まで継続して開催している。古事記の素読本、素読会の進め方、解説の入れ方などは日本文化興隆財団主催の「古事記に親しむ」の佐久間靖之先生のご指導、運営に倣って進めている。
  • 単に一回限りの出前講座から、継続性のある有志の勉強会が誕生したことは当初思いもよらないことであったので大きな成果といえよう。現在8名、30代から40代男女半々、小学5年の女子も参加している。

問題点、反省点並びに改善案

肝心の本務社である新川神社の総代会、町内会からの依頼は無く、神職が常駐しない兼務社の氏子総代の方がこのようなことに関心が高い傾向にある。本年より本務社氏子対象に「古事記に親しむ」素読会を開催、参加者募集をする。

同種の計画を持つ神社へのアドバイス

  • 何よりも自分自身の勉強になる。参加者には自分自身が修行をさせていただいていると感謝している。講演の内容はむずかしいことよりも身近な風習や素朴な疑問に答えることから広げていった方が良い。「神と仏の違い」や「忌服」など。
  • 神社に来てもらうにはそれなりの施設(社務所・参集殿)や準備、段取りがあって大変だが、出前出張講座だと宣伝や集客、場所の段取りなどは先方が仕切るので、当方は講話や紙芝居に集中できる。
  • 日本神話の紙芝居を実施する前に、この話を知っているかどうかあらかじめ聞くと、意外に今の60歳代の年長者でも知らない方が多いのにはショックを受けた。裏を返せば大人も子供も一緒に聞ける新鮮な物語として、日本神話紙芝居をする意義の大きさを実感した。紙芝居は80〜100名の前でやることが多いので、片面糊付きの展示パネルボードに印刷屋で拡大コピーをした絵を張った物を作製した。実際は場面展開の時、めくるのが大変だが、画面が大きい方を優先させた方が良いと思う。
  • 子供の前では、紙芝居を物語るだけでは無く、最後にクイズを出して子供たちにも参加してもらう。(三種の神器当てクイズなど)紙芝居が終はった後、道徳的なお話や、稲作、お米の起源などおさらいの意味でまとめのお話をして締めくくる。
  • 実際に神社装飾品の三種の神器や、太鼓や雅楽楽器などを持ってきて立体的な物を見せてあげたりするとより効果的である。 
  • 一番苦心したのが紙芝居の素材探しである。

(紙芝居作製参考資料)
1、埼玉県神社庁作製のカレンダー 平成21年「天孫降臨」、平成23年「天の岩屋戸」、平成24年「八俣の大蛇」
2、日本の神話アニメ絵本1〜5 永岡書店
「イザナギとイザナミ」「あまのいわと」「ヤマタノオロチ」「いなばの白うさぎ」「ウミサチヒコ ヤマサチヒコ」
3、「まんが古事記」全7巻シリーズ 神社本庁編

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