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神社本庁

モデル神社間の交流

大分県 春日神社 平成21年~24年実施

令和2年03月13日

 

      (亀井神社)               (高千穂神社)

実施状況の詳細

1年度目平成21

千二百年祭に、長崎県からモデル神社に選定された佐世保・春日神社の高倉宮司が参拝の上「平戸神楽」のうち「二剣」という舞の奉納があった。視察旅行については以前から計画予定であったので、この奉納の返礼として訪問して視察を行うと共に、当地草地に伝わる「草地踊り」を参加者により神前奉納しようということになった。「草地踊り」は大分県の選択無形民俗文化財に指定されており、現在は市観光協会の中に事務局をおき、市内の独身女性を踊り子として内外での活動をおこなっている。これに対して、地元地区内では旧来通りに盆の供養踊りとして小字単位で、地区民による素朴な踊りが伝承されている。また、草地小学校では地区民を講師として迎え、児童に「踊り・太鼓・くどき」の指導が行われている。そこで、この素晴らしい地区の宝とも言うべき「草地踊り」を他神社のご神前で奉納するということを契機として、先祖からの文化を見直そうということを主眼とした。

結果として、総代や婦人部また和楽会からの青年を含め、総勢28名により、研修旅行を実施した。事前には婦人部により、踊りの道具である団扇の日の丸作りや練習も行われるなどの事前研修も行われる好結果となった。

旅行では、初日(9月29日)に大村市にある富松神社が春日社系統であることから、まずこちらに奉納しご当社宮司と懇談した。また翌日(30日)は佐世保の春日神社で奉納。ご当社では総代や氏青など10名の方が出迎えて下さり、参拝奉納に続いて双方の氏子による懇談が行われた。その懇談の中で次は大分へ訪問したいとの話も出て、相互の交流が単発に終わることなく、継続する可能性が出てきたことは、予想外であった。また、神社新報社による神社写真時報にこの事業の様子が掲載されたが、総代他参加者にとってさらに意義ある事業であったことを再認識したと思う。

2年度目平成22

6月21日、前年こちらが訪問した佐世保・春日神社から来社があり、当社からは宮司と権禰宜、責任役員2名にて受け入れを行った。午前10時に高倉宮司以下総代氏子青年会など12名が到着。まず正式参拝ののちに宮司から由緒や境内の案内を行った。そして宮司宅にて湯茶接待し相互の意見交換をし、その後昼食会場に移動、懇親を深めた。都市部の佐世保・春日神社に対して農村部に鎮座する当社であるが共通の悩みもあり、さらに相互の社頭環境もお互い理解できることから、かなり中身の濃い交流会ができた。

3年度目平成23

一昨年の長崎県に続いて今回は宮崎県への研修旅行を実施した。5月20日、役員総代を中心に氏子さんなど参加者25名にて春日神社を出発。宮崎県からの今期モデル神社は延岡市の亀井神社。同社は市内の中心的なお社である今山八幡宮伊藤俊郁宮司の兼務社であり、氏子区域が隣接している。これまで活動があまり行われていなかった亀井神社では、伊藤宮司の就任後、氏子の方との協力により徐々に諸運営について成果が実りつつあるそうだが、受け入れ的には設備的にいまだ不十分ということで、私たちは今山八幡宮に正式参拝。続いて同社の参集殿において伊藤宮司から亀井神社の活動状況を伺って研修した。

昼食後は一路高千穂へ。高千穂神社へ到着しまず正式参拝。こちらでは後藤俊彦宮司による祝詞奏上に続いて、高千穂神楽を殿内で拝見させて頂いた。高千穂88社の総社にふさわしい森厳な境内のたたずまいと、後藤宮司による丁寧なご由緒の説明をお聞きし、これまた心に残る研修となった。夜はホテルから再び神社境内に移動して高千穂夜神楽を一時間にわたり堪能した。翌21日は高千穂峡や天岩戸神社を観光、熊本県高森町での田楽料理を美味しく頂いて帰路についた。

経費

(1年度目・3年度目  基本的に同額の運営内容で実施した)

  • バス借り上げ料    3万円(燃料代含む)
  • 運転手謝礼         4万円(謝礼と運転手参加費分を負担)
  • 玉串料             6万円
  • 雑費              2万円(参拝神社へのお土産、車内飲み物代等)

(2年度目)

  • 参拝受け入れ撤下品  3万円
  • 懇親会当社負担分   4万円
  • 雑費            1万円(茶菓子等)

問題点、反省点並びに改善案

反省・問題点ではないが、実施することによって、鎮座する条件の違いはあれども各社それぞれの問題点を抱えて、そのなかで総代を中心に氏子が一生懸命氏神様をお守りする姿を共有することが出来たことは大きな成果であったと思う。指定後も観光目的でない研修旅行を続けていこうと参加者の声が聞かれた。

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