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神社本庁

思いを込めた御幣の通年奉安

岡山県 興除神社 平成24年~平成27年実施

令和2年03月05日

実施状況の詳細

指定実施前から続けていることであるが、著しい成果があるので報告する。
そもそも当社では、先代宮司以前から祈願における玉串奉奠が無かった。
それでいて、七五三や正月などで同時祈願件数が増えれば、玉串奉奠だけでも相当な時間を消費するし、宮司就任当初は榊の生育も乏しかったので、玉串の準備や維持にも手間がかかるのも考え物であった。
更には、祈願札は自宅の神棚で祀るものの、祈願申込者にとって、祭神と自身を繋げる「よすが」としての実質的なモノザネが、社頭神前に残らないのは寂しいのではなかろうか、との思いに至った。
そこで、数年前から祈願申込者には小さな御幣を渡し、祈願前に以下の事を周知するようにした。(約3分から5分)
(1)御幣は本来、神前にお供えされたものである。

(2)人間一人一人の念の力は甚だ拙いものではあるが、それが沢山集えば著しい大きな力となり得る。

(3)申込んだ祈願内容に関わらず、また本人の事だけでなく、家族・親族・知人・職場・地域社会・国・世界の事など、気になる事や願望があれば、全てが解決するか叶うように念を込める。

(4)様々な事を念じれば、余りにも欲張りかもと赤面するかも知れないが、自分自身の事だけではないし、公共性の高い事を念じれば、それだけで祭神の愛で給う「誠」の念が生じる。

(5)その事が、祭神の神威発揚に通じる。

(6)その証拠として、祈願者や参拝者らの実体験を挙げ、忙しい中をわざわざ昇殿して祈願を受け、思いを込めた一本一本の貴重な御幣のお陰で、祭神の神威発揚に通じている事を更に強調する。

(7)後々、身近に神明の加護や冥導を感じて戴く為に、この場で良く念じる。

(8)病気・入学試験など人生の一大事の祈願については、初穂料の多寡に関わらず、何らかの結果が出るまでは毎日祈祷する。(結果が出れば電話一本でも良いから必ず知らせること)
祈願終了後、祈願札授与の際には、

(1)専用の御幣立て(自作)に御幣を立てさせ、次年度の「とんど」にて焚上するまで、一年以上は大切に奉安する。

(2)日々の暮らしの中で、本日授与した祈願札を拝すのは当然のことながら、何か辛いことや苦しいことがあれば、神前に捧げたこの御幣の事を思い出し、祭神と自らを繋ぐ「よすが」とする。 

(3)いま御幣を立てた「御幣立て」が一杯になれば、より本殿に近い方へと移動する。

経費

小竹串御幣1本25円×祈願件数

(ただし、八方塞がりや交通安全など、方位方角に関わる祈願については境内摂社「方違幸神社」用に、もう1本を渡す。入学試験も末社「天満宮」用にもう1本を渡す。)
(病気の場合や、少年野球団の勝利祈願の場合には、参列人数分を渡す。)

成果

祈願を申込む者の中には、気休め程度で臨む方もいるが、きちんとその意義を伝えれば、誰しも真剣に御幣を握りしめ、祈願そのものが甚だ有り難いものだと理解出来るようになる。
また、お陰を戴いたと感じる者が増え、祈願増加に確実に繋がる。
神前に奉安している膨大な御幣によって、多くの祈願や参拝がある事を知らしめる効果もある。

同種の計画を持つ神社へのアドバイス

御幣を使い回してはならない。

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