おみくじ

おみくじの起源
神さまへのお伺いと信仰

神社に参拝した際に「おみくじ」を引き、運勢などを占われる方も多いかと思います。

一般的に「おみくじ」は個人の運勢や吉凶を占うために用いられていますが、種類もいろいろとあり、神社ごとに工夫も見られます。
その内容には大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶という吉凶判断、金運や恋愛、失物、旅行、待ち人、健康など生活全般にかかわる導きを見ることができます。
また、生活の指針となる和歌などを載せているものもあります。

そもそも占いとは、物事の始めにあたって、まず神さまのご神慮を仰ぎ、これに基づいて懸命に事を遂行しようとする、信仰の表れのひとつともいえます。
例えば、小正月などにその年の作柄や天候を占う粥占神事(かゆうらしんじ)や、亀の甲羅を焼いてそのひび割れ方を以て吉凶を占う亀卜(きぼく)、神社の祭事に奉仕する頭屋(とうや)などの神役(しんやく)を選ぶ際に神さまのご意向にかなう者が選ばれるよう「くじ」を引いて決めることなどもそのひとつです。

江戸時代になると、こうした占いから、現在のような、個人の生活の指針や運勢を占うようなかたちのものが見られるようになったと言われています。

信仰のひとつである「おみくじ」

おみくじには一般的に吉凶があり、その種類や順番は神社によってさまざまですが、一例として「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶」といった順番があります。

また、引いた後は神社の境内の結び所に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても差し支えありません。
「おみくじ」は単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことといえます。
引いた「おみくじ」を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです。

用語解説

神社の神事や行事の当番となった人やその家のこと。

その年の吉凶を占う行事のひとつ。鍋などで粥と細い竹や茅などを煮て、管の中の粥の多少で占うもの、柳などの枝で粥を搔き回し付着した米粒の量で占うものなど、いくつかの方法がある。

シェアする