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神社本庁

狛犬について

神社にお参りすると参道の両脇に一対で置かれた石製の狛犬を見かけます。神社境内のことを語るとき、鳥居と並んでまず思い浮かぶほど、狛犬は神社にとって一般的なものとなっています。

普段、私たちは石製のものを多く目にしますが、このほかに、社殿内に置かれる木製や陶製のもの、また金属製のものなどがあります。狛犬は高麗犬の意味で、獅子とともに一対になって置かれているとする説もあり、その起源も名称が示すように渡来の信仰に基づくもので、邪気をはらう意味があるといわれています。

神社にあるのが一般的ですが、寺院でも稀に置かれることがあり、東大寺南大門のものが石製としては我が国最古のものとされています。また、宮中では几帳きちょうの裾に置く重石おもしとして木製の狛犬を用いていたようです。

神社によっては狛犬ではなく、狐や牛などの場合もあります。狐は稲荷神社、牛は天満宮に見られ、共にお祀りされている神様の神使しんし(お使い)であるとされています。

狛犬の表情は神社、あるいは地域によって実に多様です。各地の神社を訪れた際に、いろいろな表情をした狛犬を眺めることもお参りをする楽しみの一つになるのではないでしょうか。

 

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