神社の巫女さんになるには

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神社の巫女になるためには、神職の階位のような資格は特に必要ありません。神前での作法や巫女舞、神道や神社に関する知識全般については、それぞれ奉務先の神社において教育しています。しかし、神職を補助して神明奉仕をおこなうためのしっかりとした心構えが必要になり、勿論、心身共に清浄であり、未婚であるということは基本的な条件です。

こうしたことは古くからの巫女の職掌を考えた場合にも明らかなことです。一般的に巫女とは二種に大別することができ、一つは神霊や死霊の憑依をうけて、その意思を人々に伝える口寄せ巫女とよばれるもので、東北地方の「イタコ」や沖縄の「ノロ」などがあります。世襲であることや師弟関係を結ぶことが必要条件であり、日頃から心身を清浄に保つことはいうまでもありません。同様な女性の宗教的職能者(シャーマン)は世界各地に見られ、現在も広く信仰されています。

もう一つは神社巫女と呼ばれるもので、神社で神事に奉仕する巫女をいいます。古くは伊勢の神宮の斎宮や賀茂神社の斎院、またほかの神社でも神楽や湯立神事などをおこなう女性奉仕者がおり、神事に重要な役割を果たしていました。こうした女性奉仕者は神事のみに専念しており、日常生活も厳しい斎戒が必要でした。

本来、巫女の舞う巫女舞には神霊を招き、神憑りをして神態(かむわざ)を演ずるという呪術的要素が見られましたが、時代とともに変化して、現在のような除災招福や神慮を慰めるための舞へと変化していきます。しかし、神前近くで神様に奉仕するということには変わりがありません。

神社によっては、お正月や祭礼の際に巫女を募集する場合がありますので、それぞれの条件に応じて申し込んで下さい。その際には、くれぐれも神様に奉仕するという気持ちを忘れないで下さい。

(『神道いろは』240頁参照)

 

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