33 しらやまひめのかみ

君をのみ思ひこしぢの白山は いつかは雪の消ゆる時ある
(君のことだけを思って越えてきた越路の白山は、
   雪の消える季節があるのだろうか…。『古今和歌集』より)

 石川県、福井県、岐阜県の境にそびえる白山は、その山頂が四季を通じて、白く遠望されるとして、「しらやま」「はくさん」とよばれるようになったといわれています。
 白山を水源とする手取川(てどりがわ)、九頭竜川(くずりゅうがわ)、長良川(ながらがわ)流域の人々は、古来、白山を命の源としてあがめてきました。また、遠くに白山を望む人々は、その美しく神々しい山のお姿を尊く拝してきました。

 白山の絶頂には、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の奥宮が鎮まります。御祭神の白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)は、菊理媛神(くくりひめのかみ)とも称されます。
 菊理媛神は、イザナギノミコトとイザナミノミコトが、黄泉比良坂(よもつひらさか)で争った時に間に立ち、両神の意を解かれたと『日本書紀』に記されています。

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