「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」に関する神社本庁の基本的姿勢

 今般、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が制定、公布された。法には、「退位」の語が使用されてゐるが、古くは律令に規定されてゐるやうに、「譲位」といふ語が公式かつ歴史的に用ゐられてきた。その事実を踏まへ、「退位」ではなく「譲位」の語を用ゐることが適切である。此の度、法の施行によって「譲位」が現実のものとなるに際し、左の通り神社本庁の基本的な姿勢を明らかにするものである。

一、皇位の継承は、皇嗣が践祚され祖宗の神器を承ける皇室・国家の重儀であり、皇室典範第二十四条の定める「即位の礼」は、御代替に関する伝統的な諸儀式のすべてを総称するものである。御代替に関する諸儀式については、皇室の伝統を踏まへ、かつ皇室制度上で最も整備された旧登極令等の規定に準拠することを第一に執行されるべきである。

二、長い歴史・伝統に由来する皇位の尊厳性に思ひを致し、即位礼、大嘗祭、大饗等、旧登極令に定められてゐる一連の皇位継承に関はる諸儀式はもとより、旧登極令に定めのない「譲位」に関する儀式についても、皇室の先例を考証し、国家的重儀として執行されるべきである。

  平成29年7月21日

神 社 本 庁

このページのトップへ