29 神武天皇祭

 4月3日は、神武天皇祭です。
 第一代・神武天皇が崩御されたと伝わるこの日、宮中の皇霊殿においては「神武天皇祭」が、また神武天皇山陵(奈良県橿原市大久保町)には勅使(天皇の派遣する使者)が遣わされ「山陵に奉幣の儀」が、それぞれ行われます。
 あわせて、全国の神社においても「神武天皇祭遙拝式」が執り行われ、建国創業の御神徳をお偲び申し上げます。

 神武天皇山陵に南接する橿原神宮にて行われる「神武天皇祭」は、地元の人々からは「神武さん」の呼び名で親しまれ、当日は多くの参拝者で賑わいます。
 神武天皇がお隠れになった時のことについて『日本書紀』には、次のように記されています。

 七十有六年春三月、甲午朔。甲辰(十一日)天皇橿原宮に崩(かく)れましぬ。時に年一百二十七歳。
 明年秋九月、乙卯朔。丙寅、(十二日)畝傍山東北陵に葬しまつる。     (『神典』275頁より)

 長い年月を経るうちに、所在が曖昧になってしまった神武天皇山陵でしたが、文久3年(1863)2月、勅裁をうけ、江戸幕府によって修理が施されました。そして、明治23年(1890)には、新政府によって橿原神宮が創建されました。
 江戸時代の儒学者・藤田東湖が、紀元2500年(天保11年)の元旦に際し、神武天皇の即位に思いを馳せる漢詩を遺していますが、我が国の来し方を思う時、多くの人が神武天皇の御事績に心寄せてきた様子が窺えます。

※写真協力:橿原神宮

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