25 贈り物と水引

mizuhiki

贈り物にかけられる美しい「水引」。

その起源は、古くから行われてきた神様へのお供え物の作法にあるともいわれています。

我々の祖先は自然の恩恵に感謝し、お米、お酒、山海の幸、布や糸など様々なものを神さまにお供えしてきました。

布などのお供え物は「幣帛(へいはく)」と呼ばれ、紙で包み柳箱(やないばこ)に納め、それを更に白い布で包み、麻の紐をかけ結切りにしてお供えします。

こうした作法が、やがて人へ贈り物をする際にも行われるようになり、室町時代以降には進物に白紙をかけ水引を結んで熨斗(のし)を付けることが盛んに行われるようになったといわれています。

水引は、和紙をよって長い紙縒(こより)にし、米糊(こめのり)を引いて乾かして作ります。通常はこの紙縒を五本並べて貼付け、中央から、金銀、紅白、黒白、黄白などに染め分けます。

人生のうちに何度あってもよいお祝い事の水引は、端を引くと結び目がほどけ、また結ぶことができる「蝶結び」にします。

一方、人生で一度限りのお祝い事や、悲しい気持ちが伴う場合には、一度結んだらほどけることのない「結切り」とします。

 

参考文献

『国史大辞典』吉川弘文館
『大百科事典』平凡社
八束清貫『神社有職故実』神社本庁

平成28年10月13日

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