06 子のお話

舞楽装束「林歌」(©林陽一写真・企画事務所)

舞楽装束「林歌」(©林陽一写真・企画事務所)

平成二十年の干支は「戊子(つちのえね)」であり、「子」は「鼠(ネズミ)」に当たります。

鼠をなぜネズミと称するかは、「夜に出てきては盗み、昼になれば穴に隠れるので【寝盗み】という」とする説、「昼夜共に人の隙を窺っているから【不寝見】という」とする説などがあります。

一方、地下の根の国に住むから【根住】という説もあります。

『古事記』では、大国主神(おおくにぬしのかみ)が須勢理毘売命(すせりびめのみこと)と結婚するため、その父である須佐之男命(すさのおのみこと)に試され、不意の火責めにあい絶体絶命の所を、ネズミが誘導した穴に身をかくして助かったと伝えています。

ネズミの穴は地下の異世界に通じ、その奥には沢山の財宝を蓄えた不思議な世界が広がっているとも考えられ、その異世界を出入りするネズミは、聖なる動物であるとされました。

 また、ネズミは繁殖力が強いので、子孫の繁栄という意味で、福の神に関係する動物ともされています。

 子年は十二支の初めの年であり、大きな変化の始まりの年といわれますが、良き福を授かり新たな発展に向かう年となるよう祈りたいものです。

平成19年12月28日

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